庭の仕事で、生きていく 庭の仕事で、生きていく

人々の健全な暮らしに「みどり」の存在は欠かせません。活躍の場は、個人宅の庭づくりや維持管理、公園・オフィス街など公共空間まで、幅広く存在します。自然に対する理解と、それを形にする技術が求められる奥深い世界であり、それだけに全力で打ち込んでみる価値のある仕事です。

ガーデンコースで目指せる主な職業

造園工

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■どんな仕事?
一般家庭の庭から公園・公共施設・店舗・道路などの緑地を扱うスペシャリスト。設計、工事の指揮監督や施工、植栽の維持管理など幅広く業務を行う。


■主な活躍場所
造園会社、造園土木会社など

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活躍している先輩の声

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平間 淳さん
ガーデンデザインコース
2015年卒
宗教法人 長谷寺 勤務

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庭園管理・造園士

平間 淳さん
ガーデンデザインコース 2015年卒
宗教法人 長谷寺 勤務

私は現在、長谷寺の境内管理室に所属しています。境内を清潔に維持、管理する部署で、私は主に植木の手入れなどを中心に行っております。手入れ、掃除等をする際に、お客様から「いつも綺麗にしてくれてありがとう」などと声をかけて頂いたときは、とても嬉しかったです。お客様に感謝される事が、仕事を続けていく上での原動力になると思います。
私の学年は高卒でそのまま進学、という人達だけではなく、さまざまな経験を経て入学された方も沢山おりました。そんな方々と一緒に学校生活を送り、一緒に苦難を乗り越えた事は私の人生に影響を与えたと考えております。
授業はとにかく実習が多く、実習を通して知識を吸収することができ、とても楽しかったです。校外実習が多く、作業の結果が自分以外の目にふれる、という点が緊張感とやりがいがあり、良い経験となりました。今では樹木の名前や特徴など、ガーデンデザインコースで学んだ事の他に、鉢物や山野草の管理等も学校で学んだ知識を生かして作業を行っております。
夢は世界に発信できる庭造りを行うことです。東京オリンピックも終わり、グローバル化が進む今、世界に長谷寺の、ひいては鎌倉の良いところを発信できるように、境内の植物に対する知識、技術を高め、来山者を満足させる庭造りをしていきたいと思います。
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山口 摩理香さん
ガーデンデザインコース
2007年卒
グリーン ケア サプリ
(独立開業)

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独立開業・庭師

山口 摩理香さん
ガーデンデザインコース 2007年卒
グリーン ケア サプリ (独立開業)

個人の庭の手入れやマンション管理等が主な仕事です。剪定や除草、植栽などが多く、冬になると造園工事を行います。
授業で学んだ、造園や園芸の知識はもちろん、お客様により分かりやすく伝える為の絵やプレゼンの授業は役に立っています。学校で学んだ知識を活かし、現在は女性だからこそできる提案、施工を行っています。また、在学中に取得した造園技能士の肩書はお客様からより信頼を得ることが出来、大変役立っています。
四季折々の自然の中で仕事するのは楽しいです。また、仕事を終え、お客様に「ありがとう」と喜んでいただけることが何よりも嬉しいです。なので、1つ1つの仕事を丁寧にお客様が満足いただける仕事を心がけています。
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津久井 岳志さん
2003年卒
一富士園(独立開業)

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庭師

津久井 岳志さん
2003年卒
一富士園(独立開業)

私が入学したきっかけは、当時フリーターをしていたので、手に職をつけたいという目的でした。それまで私は農業高校、県の農業大学校をでていたので、花や樹木の知識は多少ありましたが、もっと専門的な知識と技術を得たいと思い、この学校に決めました。
学校在学中の思い出として、温室をみんなで作ったことがありました。これは自分にとって良い経験となりました。資格試験の授業では、先生方から時間をかけて丁寧な指導をうけ、在学中に資格を取得することができました。 卒業後、造園会社在職中に、一級造園技能士も取得しました。
現在、私は独立して仕事をしています。植木を扱う人は花の知識に乏しい人が多いようなので、私は樹木だけでなく『花も扱える植木屋』を目指していこうと思います。
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辛島 渉平さん
ガーデンデザインコース
2011年卒
照井造園株式会社 勤務

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造園職人

辛島 渉平さん
ガーデンデザインコース 2011年卒
照井造園株式会社 勤務

造園職人になりたい─そう思ったのは高校生の時でした。何もない空間に素晴らしい庭園をつくり上げていく職人の様子を目のあたりにし、私も人の心を動かす庭を造りたいという夢を持ち、日本ガーデンデザイン専門学校に入学しました。学校で学んだ中で特に役立っていると感じるのは、2年間の実習で体が鍛えられたこと、造園の知識だけではなく植物の名前を沢山覚えられたこと、そして何より、常に先を見通しながら作業をする癖がついたことです。造園職人として働くようになり、体力だけでなく頭も使いながら仕事をしていくことが技術の上達や発展につながると日々実感しています。日本ガーデンデザイン専門学校は、自分の体を使って自発的に学んでいける場所だったので、どうしたらよりうまく道具が使えるのか、どうしたらより正確に作業ができるのか、日々手を動かすたびに考えながら取り組んできました。そのことが今、本当に活かせていると思います。
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廣田 暁さん
2004年卒
株式会社Oh庭ya
横浜店 勤務

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ガーデナー

廣田 暁さん
ガーデンデザインコース 2004年卒
株式会社Oh庭ya 横浜店 勤務

造園・消毒・伐採・植栽など庭に関することは、植木1本からすべて行なっています。 仕事をしていて嬉しいのは、やはりお客様からお褒めの言葉を頂いた時です。『こんなに短時間で綺麗になるとは思わなかったわ!』『また次回もお願いするよ!』と半年先や1年先の予約を頂けることもあります。
学校では、予想していた以上に実践に近い授業を受けることができました。また、幅広く学んだことで、『お庭をプロデュースしてほしい』というお客様には図面を描いて分かりやすく説明をし、現場に出て完成させるという一連の工程を作り上げることも出来るようになりました。
初心者はもちろん、もっと詳しく学びたいと考える人にもお勧めできる学校だと思います。
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高田 久芳さん
2006年卒
三芳造園(独立開業)

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ガーデナー

高田 久芳さん
2006年卒
三芳造園(独立開業)

40数年勤めた会社を定年退職し、60代に入ってから日本ガーデンデザイン専門学校に入学しました。クラスではもちろん一番年上でしたが、久しぶりの学校生活を大いに楽しみ、そして大いに学びました。卒業後は、念願かなって、新宿の花と緑の工房「三芳造園」として独立開業を果たしました!!
施主さんとの打ち合わせの時などには、学校で学んだ知識が大変役に立っていると感じます。 例えば、それぞれの植物の名前をあげながら、病害虫や土壌等について、あるいは、剪定や樹形作りについても、具体的に説明・アドバイスができます。また、他の多くの職人さんと違って、スケッチや図面を描けることが自分の大きな強みです。
決して規模の大きな学校ではないけど、そのおかげでかえってきめ細かく指導してもらえ、確かな知識と技術が身に付きました。団塊の世代の皆さんにもお勧めします。第二の人生への道が開けるのでは?

公園・庭園管理者

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■どんな仕事?
公園や、庭園、植物園などの緑を美しく維持管理する仕事。
気候や季節、樹木のコンディションなど考えながら樹木の剪定や除草、害虫防除、花の植え替えなどを行う。


■主な活躍場所
公園、植物園、テーマパークなど

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活躍している先輩の声

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築地原 真さん
ガーデンデザインコース
2015年卒
公益財団法人
三溪園保勝会務
「三溪園」 勤務

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庭園管理・造園士

築地原 真さん
ガーデンデザインコース 2015年卒
公益財団法人三溪園保勝会「三溪園」 勤務

現在の主な業務は、三溪園の松や藤などといった樹木の見た目を美しくするだけでなく、健全な育成を図るために行う剪定や整枝という作業です。
剪定することで、その樹木が作業前の状態よりもきれいに整い、違いが目に見えて分かる時にやりがいを感じます。観光客や地元住民など、常にお客様がいる三溪園での作業は、安全面も考慮しつつ、コミュニケーションをとることも大切。「綺麗になりましたね」とお客様から初めて声をかけていただいた時は、すごく嬉しかったです。外での作業が中心なので、自然にふれあい、体を動かして仕事ができるのもこの仕事の魅力だと思います。
在学中は、10代から60代と幅広い年齢の同級生と一緒に学んでいたので、いろいろな年代の人と接する機会が増えました。造園士というと、個人での作業をイメージするかもしれませんが、日本ガーデンデザイン専門学校では、グループでの実習や講義などもあります。日比谷公園ガーデニングショーという、企業や学生が参加するガーデンコンテストでは、クラス全員が力を合わせて一つの作品をつくり上げました。その結果ライフスタイルガーデン部門で東京都知事賞を受賞した時は、チームで作り上げる達成感や喜びを味わうことができました。
現在の目標は、広い三溪園内の樹木を、いかに手際よく、きれいに剪定するかということ。植物の勉強も欠かせません。どんなに勉強しても知らない植物をたくさん見かけます。植物の知識は剪定の判断力の早さにもつながりますし、造園士として必須だと思います。今はそういった知識や剪定技術など、基本的なことをしっかりできるようになりたいです。

ガーデンデザイナー

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■どんな仕事?
個人邸や都市公園、植物園、緑地などの公共空間を草花や樹木などでデザイン、設計をする仕事。
依頼主からの希望をまとめ、設計図を作成する。近年はパソコンを使っての作業も多くなったが、手描きの図面やスケッチ画を作成することもある。


■主な活躍場所
造園会社、エクステリア・外構工事会社、住宅関連会社

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活躍している先輩の声

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春山 美貴さん
2003年卒
大里樹苗造園株式会社 勤務

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ガーデンデザイナー

春山 美貴さん
2003年卒
大里樹苗造園株式会社 勤務

私は庭のデザイン・施工、緑地の維持管理、ガーデニング講師など、花とみどりに関わるさまざまな仕事をしています。
都内の高層住宅の緑地維持はとても大変ですが、その分やりがいもとても大きいです。植物は天候や環境によって生育が大きく左右されるため、毎年同じように育ってくれず、何があるか分からないところが心配でもあり、楽しさでもあります。その度に対応していけるのも、学校で基本からしっかりと学ぶことができたおかげだと思います。
今でも仕事でわからないことや困った時には、心強い味方である先生方に相談し、支えて頂いています。これからも大好きな植物の楽しさ、魅力を、もっとたくさんの人に伝えていけたらと思います。

その他の仕事

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■どんな仕事?
グリーンキーパー、グリーンコーディネーター、独立開業 など


■主な活躍場所
ゴルフ場、サッカースタジアム、グリーンレンタル会社、
ホームセンター、園芸店

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活躍している先輩の声

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古座野 広大さん
ガーデンデザインコース
2006年卒
有限会社
サカタテクノサービス
勤務

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グラウンドキーパー

古座野 広大さん
ガーデンデザインコース 2006年卒
有限会社サカタテクノサービス 勤務

横浜F・マリノスの本拠地、日産スタジアムで、芝生の管理をしています。大きな国際試合が行われるスタジアムですから、ミリ単位で芝生を刈りそろえたり、葉のやわらかさに応じて肥料の量をコントロールしたり、何よりも選手がプレーしやすい状態を保つよう 細心の注意を払っています。試合中にはグラウンド脇で待機していますが、 今では選手のプレーより選手の足元が気になります。 激しいプレーで芝がめくれたところに ハーフタイムに砂をまいたり、気の休まる暇はありません。
大変ですが、サッカーが大好きで始めた仕事なので、毎日が充実しています。 将来は自分で芝生の状態を判断し、適切な管理ができ、選手に喜ばれるようなグラウンドキーパーになりたいと頑張っています。
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清水 祥一郎さん
ガーデンデザインコース
2014年卒
ウエキ園芸株式会社 勤務

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グリーンレンタル・イベント装飾

清水 祥一郎さん
ガーデンデザインコース 2014年卒
ウエキ園芸株式会社 勤務

私は、子どもの頃から植物がとても好きで、将来は植物に関係した仕事に就きたいと思い、本校に入学しました。具体的な進路を決めたのは1年次。授業で観葉植物の名前や特徴などを勉強した時に、植物の管理の仕事をやりたいという気持ちになりました。都会の中の限られたスペースでも、植物を育て楽しむことは可能です。これまで学んだ造園の技術を活かし、ビルやホテルなどの壁面を使った屋内庭園を作っていければと今は考えています。それを見た人たちに喜んでもらえるよう頑張ります。